数年前、親指を怪我しました。スライサーでたまねぎの薄切りを作っていて、指先をいっしょにスライスしてしまったんです。危ない器具だと認識していたし気をつけていたのに・・・
指の一部をスライスしてしまったので、血が吹き出しました。「切った」とか「血が出てる」というレベルではなく「血が吹き出てる」感じ。血が大嫌いな私は気絶しそうなくらい怖かったです。
すぐに水道水で傷口を洗ったあと大量のペーパータオルで傷口を押さえ、指(手)を心臓より上に掲げましたが、みるみるうちに血がにじみます。
その後バンドエイドを探してきて 3重に貼り、その上からペーパータオルを巻きつけて輪ゴムで止める方式に変更しました。
そして、家にあるバンドエイドが少なかったのでドラッグストアに行きました。そこで見つけたのが、この傷パワーパッドだったのです。
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その時は、コレが従来のバンドエイドとは全く違う商品だとは理解していませんでした。だから使ってみて驚愕したんです。
切り傷の治し方といえば、これまでは止血の後、「消毒する」のが基本でしたが、この商品は「あえて消毒せず、自然治癒力を利用して治す」方式です。
具体的には、傷口からでてくる体液を傷口付近に保持し、その体液の力で治します。出てきた体液がパッドの中で白く膨らみ、不思議な感じです。
こういう方式のものがだいぶ前に発売されていたのは知っていたのですが、使ったことがありませんでした。で、この際だから試してみようと思い買ってみたのです。
試してみた上での感想は、→ めっちゃいいよ、コレ!です。
その1:治りが早く、痛みが少ない。
“かさぶた”ができる通常の傷の治り方とは違います。巧く説明できないけど。最初の出血具合からは想像できないほど早く治ります。しかも、指を切った時の痛みも一気に緩和されました。
その2:貼ると、ほとんど水が入らないので家事がしやすい。
傷口を乾かさないように密閉するため、今までの絆創膏とは密着度(密閉度)がまったく違います。説明書には、最長で 5日間貼りなおす必要がないとありました。最初に出てきた体液を保持するため、貼りなおさないほうがいいのです。
特に水を扱うことの多い家事担当者には、洗い物をしてもブヨブヨにならず、キズに水が触れない上に、張りなおしも不要というのはとても便利です。きちんと貼っておけばお風呂に入っても大丈夫。(イメージとしては薄いシリコンって感じで、あまり水を吸いません。)
その3:ふつうの絆創膏より押さえる力が強いので、止血力も高い。
特にクイックパッドのほうが厚手で押さえる力が強いです。血が止まっていない最初はこれを使い、血がとまったら薄手のキズパワーパッドを使うと(目立たなくて)いいかも。
その4:消毒薬が不要で、貼りなおし回数も少ないので、コストパフォーマンスも悪くない。
一箱に 6枚程度で 600円と一見した値段は高いのですが、一度貼ると数日使える(たいていの傷なら一枚で終わりにできるはずだ)し、消毒薬も不要なので、ケガ一回あたりの費用としては高くないと思います。
★★★
生傷の絶えないおっちょこちょいの人や、子供やお年寄りがいて手軽に止血することが大事なご家庭には常備がオススメです。先日は、靴擦れに使ったらすごくキレイに(しかも痛まず、早く)治りました!
説明書に書いてありますが、この商品、消毒液や化膿止めとは併用できません。(おそらくそういう薬剤が、体液がもつ自然治癒力を殺してしまうんだと思います。)だから、傷は水で洗うだけ。後はこの商品を貼るだけです。
「ケガをしたらすぐに体から治癒力をもつ体液がでてくるから、それをソッコーで利用して治す!」という方式なので、キズ口が乾いてしまった後や、かさぶたができかけたら、使えません。ケガをしてすぐに使いましょう。
とてもよい商品だと実感できたので、今は財布の中や自宅に常備しています。
こちらは大き目で、かつ上記よりやや厚手。いろんなサイズがあります。
この治療方式(湿潤治療)に関しては、医師の方が書かれた本もでていますので、関心のある方は是非。それにしても、あの“消毒液”時代はいったいなんだったんだろう!!
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重要な注意
ちきりんは医師でも専門家でもありません。傷の治し方、特定商品の使い方に関しては(このエントリではなく)商品に添付の説明書をよく読んでその指示に従ってください。
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