ブログ初回アップロード:2015年7月27日
ブログ最新アップデート:2024年6月9日
★★★
ネット時代に「テレビを観る重要性」については、下記にて説明しています。
voicy.jp
★★★
愛用しているテレビの全自動&全録画機が素晴らしすぎるのでご紹介。
私が持っているのは、この機種(と同じ当時のモデル)。
↓
2024年現在、同様のマシンを作っているのは東芝とパナソニックだけなので、
テレビもパナ製の私は迷わずパナ製ディーガを選択。
テレビがそれ以外のメーカー製という方は、どちらでもお好みで。
どちらかといえばパナのほうが高機能機種のラインアップが豊富なようですね。
★★★
これら「全録マシン」が普通の録画機と違うのは、指定したチャンネルの番組を 24時間、すべて「自動で」録画してくれること。しかもHDDが大きいので、画質を落とせば 1ヶ月分の録画が常に残っている状態にできます。
今回これを買ってみたら・・・あまりに便利で、完全にテレビ視聴のスタイルが変わってしまったので、いろんな人に全力でお勧めしています。
何がスゴイのかというと・・・「テレビが youtube になる」んだよね。これがあると。
全録画機をつなぐと、テレビ画面には常に下記のような番組表が表示され、ここから(=過去 数週間の番組の中から)見たいものを選び、いつでも見られます。
↑
今から放映される番組の一覧ではなく、「すでに放送が終わった番組の一覧」です。
これで、夜遅くに帰宅してもニュース番組が見られるし、インターネットで話題になった番組を後から探して観ることも可能。
私もよく「○○という番組がおもしろかった!」などと呟いていますが、この録画機を持っていれば、誰かのそういう呟きを見たあと、すでに放送済みのその番組が観られる。
ほかにも、「特に興味はなかったけど、何か“事件”が起こって話題になってるらしいので、その部分だけ見てみたい!」って時も、後から簡単に探し出せる。
私のように長期の旅行や出張が多い人には、戻ってから気になる番組を簡単にチェックできるのも便利。
なお、全録された番組は放っておくと古い方から消去されるので、自分で消去する必要はありません。
一方、ずっと残しておきたい番組、後から観たい番組はボタンひとつで(消去されない)通常録画に切り替えられます。
圧縮してスマホに番組を持ち出すコトも可能。
★★★
ここでその仕組みを説明しましょう。
全録画機の中には、複数のチューナー(受信機)と大容量のハードディスクが入ってます。
チューナーが多いほど全録画できるチャンネルが増え、ハードディスクの容量が大きいほど、長い期間、番組が保存できます。
私の買ったモデルでは最大 10チャンネル録画なので、チャンネル数の多い東京でも地上波はすべて「常時、全録画」できます。
具体的には、NHK総合、NHK・Eテレ、BS・NHK,テレ朝、TBS,日テレ、フジ、テレ東で 8チャンネルを常時録画。NHK以外のBSやCSの番組も加えられますが、全体のうち 1~2チャンネルは都度録画のために残す必要があります。
=「最大10チャンネル録画可能!」と書いてあったら、常時録画できるチャンネルは8チャンネルだと理解しましょう。
搭載されてるチューナー数が少ないほど価格が安いので、地方在住でチャンネル数が少ない場合や、常時録画はNHKだけでいい、みたいな方は下位機種でいいでしょう。
ただしチューナーはあとから追加できません。一方、HDDの容量は外付けで増やせます。外付けHDDを増やせば、数ヶ月分の全チャンネルの番組でもオンデマンドで観られるようになるってことです。
が、私は(面倒だし配線や場所もとるので)最初からHDDの大きなモノを買い、内蔵のHDDだけを使ってます。
あと、録画の画質を落とせば落とすほど、常時録画番組を長く保存できます。
私は大半の番組を 15倍速で録画。これなら 3週間くらい保存できるので、海外旅行から戻ってきても、旅行中の番組をあとから視聴できます。
なお、下記はパナソニックの商品一覧ページで、トップには「4K」の全録画機が並んでます。
商品一覧 | ブルーレイ・DVDレコーダー | Panasonic
全録画する意味は「画質」とは関係ないので、私は下のほうにある(4Kではない)「全自動ディーガ」を買いました。
★★★
さらに!
残してある過去の番組の中から音声で番組を検索することも可能。
たとえば先日、新国立競技場のデザインコンペに関して、建築家の安藤忠雄氏が記者会見をされました。この翌日、「安藤」「会見」で番組検索をかけると、
このテーマを取り上げたニュース番組の一覧表が出てくるんです。
↓
上記は(ブログ上に写真を載せるため)文字で検索しましたが、検索は音声でも可能なので、リモコンに向けて「池上彰」と呟けば、過去数週間の番組から、池上さん出演の番組がすべてピックアップされます。
テレビリモコンに向かって「大リーグ」と呟けば大リーグの試合一覧が表示され、「中国経済」と呟けば、中国の経済について報じたニュースや特集番組が検索され、そのまま視聴できる。これは画期的です。
★★★
この“チャンネルごとの全録画”とは別に、キーワード設定をして自動録画することも可能です。
これが便利なのは、「全録画をしていないチャンネル」からも番組をピックアップしてくれること。
私が全録画しているのは地上波とNHKのBSだけです。が、実は民放BSのチャンネルって他にもたくさんあるんです。
そしてそこでも、質のいいドキュメンタリーを流していることが(たまにですが)あります。
そういうとき、「キーワード録画」で「BS,CSすべてからドキュメンタリーというキーワードの番組を録画する」設定にしておくと、数十個あるBS、CSのチャンネルから「ドキュメンタリー」番組だけはすべて録画してくれる。
同様に、好きなタレントさんの名前や、「世界遺産」「人工知能」「中学受験」みたいに、自分の興味のあるキーワードを登録しておくと、いつもはチェックしていないようなBSチャンネルでそういった番組が放映されたときも見逃さずに済むというわけ。
なお、これらのキーワード設定や検索にも音声入力が使えます。認識率もスマホと同じレベルで問題ありません。
NHKはBSで人気歌手のコンサートや映画・名画もよく放映しています。
私はそれらをためておいてヒマなときに観てるんですが、コンサートや映画もこれで十分となり、Netflixなど他の有料チャンネルは今は契約していません。
★★★
もちろん他の録画機同様、観るときにはCMも飛ばせるし、1.3倍速までなら音声も飛びません。
私はこの機能を利用し、リアルタイムで視聴するときも敢えて「10分後れ」で観るようにしています。
たとえば WBS というテレ東の経済ニュース番組。
毎日みてるのですが、特に後半はCMが多くてうんざりします。このニュースも、全録機をつかって 10分後れで視聴すると、「ほぼリアルタイム」ながら、「CMをすべて飛ばして」視聴できます。
★★★
最後に、「全然ダメ」な部分も書いておきましょう。
下記はパナのテレビと録画機のリモコンですが、ほんとに複雑ですよね。
↓
全録画マシンも、最初の設定が複雑なうえ、ほんとーに操作性(やUI)が酷いです。
「全く消費者のことを考えてないよね」とか、「美的センスがゼロすぎる・・」とか、「社内にデザイナーいないの??」とか、「あたしのこと、馬鹿にしてる?」など、言いたいことは山ほどあります。
が、この商品に関して言えば、操作性の悪さを補っても余りあるメリットがあると感じました。使い勝手は悪いけど、ここまで根本的に「テレビの視聴方法」が変わるなら、十分に我慢できます。
それに、設定が大変なのは最初だけで、購入後の1ヶ月くらい設定をあれこれいじり、自分好みの録画設定ができれば、あとは大丈夫。私はもう(2024年現在)ここ数年、設定はまったくいじっていません。
ちょっと面倒ですが、最初だけがんばってください。
★★★
最後にこちらの商品、前述したように「チューナーとHDDの組み合わせ商品」なので、中古商品を買うのはちょっと注意が必要です。
というのもHDDはPCでも壊れやすい部品なのですが、このマシンではパソコンと異なり 24時間ちかく動いてるので、年数がたつとけっこう壊れやすいです。なのでできれば新品を買うほうがいいんじゃないかと。
私は現在のマシンが2台目で、累計10年つかっていますが、最初のマシンの故障から学びを得て、いまは24時間ではなく、20時間くらいの常時録画にし、毎日4時間ほどマシンを休ませています。
以上、決して安くはない商品ですが、とはいえ最近でいえば iPhone より安くなってるレベルなので、個人的には我が家でいちばん価値のあるガジェットだと感じています。
ネット時代でテレビから離れている方もいるかと思いますが、あたしは「ネットがテレビの代替物になる」とは考えていません。ネット時代だからこそ、テレビの価値があるんです。そのあたりの話は下記で説明しているので、ぜひチェックしてみてくださいな。
→ 2024/6/23 #878 「テレビの推し活」を始めてみようかな | ちきりん「Voice of ちきりん」/ Voicy - 音声プラットフォーム
下記は全録機やちきりんセレクトTVのリストをご購入いただいた方のユーザーインタビュー(ライブ配信のアーカイブ)です。ご購入を迷われている方のご参考になるかと。
→ 2024/7/23 #889 ちきりんセレクトTVについてのユーザーインタビュー | ちきりん「Voice of ちきりん」/ Voicy - 音声プラットフォーム
また、私のお勧めTVのリストは下記からご購入いただけます。毎月上旬に販売を開始し、翌月上旬まで更新を続けます。
販売当初は数番組しか掲載されていませんが、最終的には数十番組についてお勧めします。更新通知を受け取れる設定も可能なのでご活用ください。
→ 放送一覧 | ちきりん「Voice of ちきりん」/ Voicy - 音声プラットフォーム
以上、全録機、お勧めです!