昨冬から、部屋の「絶対湿度」を図るようになりました。
理由は「あまりにも空気が乾燥し、唇がガサガサしたり、髪の毛がパサパサしたり、爪が割れたりするから」
・・・やっぱ年齢でしょうか。
その上で、湿度を適切に保つため、加湿器も購入しました。
ほんとはいろんな加湿器を試した上でレビューしたかったのですが、なかなか時間がとれないので、とりあえず「私が買った加湿器の紹介と、そのレビュー」という形で書いておきます。
ずばり、買ったのはこちら。(色は他にもあります)
アイリスオーヤマの家電は「手頃な値段で手頃な性能」の商品が多く、よく買っています。
こちらの商品に決めた理由は、
人生で何度か加湿器を買った経験から理解したのは、「加湿器は消耗品。数年ごとに買い換えるほうがいい」ということです。
理由は、お手入れが大変で、どうしてもカルキの結晶がとれなくなるから。
加湿器にはミネラルウオーターや浄水器の水は使えません。水道水以外を使うと、雑菌が繁殖したり加湿器内にカビが生えるからです。(説明書に使用不可とちゃんと書いてあります)
水道水以外を使うと、加湿の際、部屋中に雑菌やカビの元がばらまかれます!!!
ので、ちゃんと水道水を使いましょう。健康のための加湿器なのに、それで病気になってたら意味ないっしょ。
でもね。
水道水ってカルキが入ってて、これが乾くと白い結晶になって、なかなか取れません。掃除せずに放置してると、上手く加熱(加湿)されなくなるし・・・
カルキはクエン酸で柔らかくし、そのあと力業でこそげ取る、というのが定番のお手入れ方法ですが、これがけっこう大変。
なので!
私としては、「加湿器は適当にお手入れしつつ、2年から 3年で買い換える」ことにしました。
そのほうがラクだし安全。
そこで、1万円もするような高機能機種は選択肢からはずし、お手頃価格の商品を買うコトに決めた次第 (3000円ほどの商品なので、3年使って一冬1000円と言うイメージ) です。
ちなみにお手入れとしては 2週間に一度くらい水に粉末クエン酸をいれて 2時間ほど稼働してます。
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クエン酸を入れて稼働すると、電熱器についたカルキの結晶が緩くなるので、カルキの溶け出したお湯を捨て、「時間をかけずに取れる範囲で」カルキを除去して終わり。
完璧なお手入れではないのですが(さきほども書いたように)これで使用に問題がでるほどカルキがこびりついた場合は加湿器自体を買い換えようと割り切りました。
加湿器は、「どうやって水を水蒸気にするか」という方法によって数種類のタイプに分れます。
各方式のメリット・デメリットはいろんなページにまとまっているので、詳しくはそちらをご覧いただければいいのですが、
私は「水を沸騰させて水蒸気にするタイプ=加熱式・スチーム式」に決めました。
理由はもっとも清潔だから!
水を沸騰させる方式なので、他の方式とは異なり、様々な雑菌やカビを無力化できます。
すべての菌、ウィルス、カビが 100度で死ぬのかどうかは知りませんが、すくなくとも、まったく加熱せずに蒸発させる超音波式や気化式よりは遙かに清潔です。
家に乳幼児やペットがいる場合、「加湿器が倒れたときに熱湯がこぼれる可能性がある」ということで、加熱式(スチーム式)を避ける方もあるようですが、
私の買った加湿器では、倒れてもこぼれるお湯はコップ一杯分ほど。置く場所を選べばそこまで危ない感じではありません。
あとは、サイズです。
基本「寝る前に水を補給しておけば、朝まで快適湿度を保てる」状態でないと意味がありません。
私の買った商品は、タンクに入れる水の量は 2リットルほどで、これで 9時間ほどもちます。
大型のものは水が 8リットル入る、みたいな商品もあるのですが、水がたくさんはいると水補給の頻度が少なくできるのはいいけれど、8リットルの水って結構な重さなので、入れるのもかなり大変だと思います。
反対に、1リットルも入らないようなタンクでは、すぐに水が切れ、しょっちゅう補給しないといけないので面倒だし、夜中には役に立ちません。
というわけで、私は必要最小限なサイズとして 2リットルくらいのタンクの商品を選択。本体サイズも小さく、気に入っています。
↓
なお給水の方法は、タンクを(本体から)とりはずし、タンクに給水するものと、本体に直接、上から水を入れるタイプのものがあります。
上から水を入れられるほうがラクなようにも思えますが、たとえば 2リットル入る加湿器に給水するには、2リットル入るヤカンで水を運ぶか、本体を水道の蛇口の下まで運んで給水する必要があります。
水を運べるヤカンやポットを持ってない、加湿器の水の容量がヤカンより大きい、という場合は、タンク式のほうがいいかもしれません。
私の買ったのはタンク式で、ポリタンクを水道蛇口の下までもっていって給水してますが、水って重いので、この場合でも 2リットルか3リットル容量くらいのものでないと、重すぎて大変だなとも思います。
なお、「上から水を入れるタイプの加湿器を買ったが家にヤカンがない」という人は、下記のような「水を運ぶ容器」を併せて買ったりしてるみたいです。
↓
★★★
以上は、私が昨年に買った加湿器のレビューですが、実は「お手入れがめっちゃ簡単」と、とても人気な機種があります。
それがこちら
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象印が作ってて、お湯を沸かすポットみたいな形状です。
お湯を直接あたためない(ポットの外側から温める)ので、汚れる部分が少なくメンテがとてもラクだと評判です。
私の買ったものとの違いは、
・アイリスオーヤマ方式=水を少しずつ電熱器に触れさせて、少しずつ沸騰させ蒸発させる
・象印方式=ポット全体の水を、ボットの外側から暖め、沸騰させて蒸発させる
アイリスオーヤマ方式だと、1時間だけ動かした場合、その間に蒸発させる量の水(せいぜいコップ一杯分)しか沸騰させませんが、
象印方式だと、ポットの水をすべて( 2リットルとか 3リットル)沸騰させてから蒸気を出すことになるので、電気代もかかるし、蒸気がではじめるまでの時間も長くなります。
なので、ちょくちょく短時間使用をする、という人には向いてないかも。
が、電熱器と水が直接触れることがないので、電熱器にカルキが付かない。
だから(電気ポットのお手入れとまったく同じお手入れでOKとなり)、ほとんど掃除が不要になります。
これつまり、沸騰しても加熱が止まらないように設計された象印の湯沸かしポットなんだよね。
と、とても人気の機種なのですが、私がこちらを選ばなかった理由をまとめておくと、下記となります。
1)我が家は湿度をこまめにチェックしてるため、2時間だけ稼働させると言った短時間稼働も多いので、アイリスオーヤマ方式のほうが向いてる。
2)給水がタンク方式のほうが好み。水を本体の場所まで運んでくるヤカンや容器も持ちたくない。
3)ざっくり言って私が買った加湿器の 3倍の値段なので、これを10年使うか、アイリスオーヤマのを 3年ごとに買い換えるか。と問われたら、私のスタイルには後者のほうがあってる。
が、お手入れは本当に簡単なので、そこがめちゃ大事!という方にはお勧めできると思います。
★★★
以上、私が加湿器を選んだ際の理由を書いておきました。
ところで!
以前は私も「洗濯モノを部屋に干しておけば加湿できるはず」とか「入浴後に、お風呂のドアを開けておけば大丈夫」とか思ってましたが、絶対湿度計を買って、あちこちに設置し、計測してみたところ、
そんなんではまったく適切な湿度にはならない!
と理解しました。
ので、加湿器を買った次第です。
よくよく考えれば、脱水した洗濯物に残っている水分なんてタオルやらTシャツやら数枚分を合わせてもコップ1杯になるかどうかというレベルです。
でも加湿器は一晩で2リットルから(部屋の大きさによっては)4リットルくらいの水を水蒸気として噴き出してます。
部屋全体を加湿するには、洗濯物に残っている水分なんかではまったく足りないってこと・・・ですよね。
思い込みではなく、きちんと計測するの、すごく大事。
★★★
続いて(それ以外のタイプのものも、いくつか買ってみたので)感想をかいておきましょう。
昨年はこうした自然に気化させるタイプの加湿器も買ってみましたが、はっきり言って、気休め以外の何者でもありませんでした。
これのすぐ横に湿度計を置いて計測してみましたが、何時間たってもまったく湿度は変わりません。なので、もう買うことはないです。
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ざっくり言えば、上記に扇風機(ファン)&ヒーターをつけたのが「気化式の加湿器」なんですが、そちらもやっぱ、ちょっとパワー不足かなと思います。
なので気化式の場合、他の方法と組み合わせた「ハイブリッド式」の加湿器が多くなってるみたいです。
★★★
あと、卓上式のミニ加湿器も買ってみたのですが、こちらも、ほぼ意味なし。
蒸気が直接あたる位置に湿度計を置かない限り、湿度が変わることはありません。
なので、1畳ほどの「こもり部屋」みたいなワークスペースや会社のデスクで、自分の顔のすぐ近くに置くなら意味があるけど、それより離れるとほぼ効果はないです。
そもそも冬の室内はものすごく乾燥してるので、こういう小さいのでは全くの力不足なんです。
それに、あまりに顔に近いところで(スチーム式・加熱式以外の方式の加湿器を)動かすのは、よろしくない菌を吸い込む危険性もあるので、その意味でもお勧めしません。
★★★
最後に、もうひとつ大切なことを。
冬の空気はたしかに乾燥していて加湿が必要なのですが、加湿器で水蒸気を増やしすぎると、窓や壁の結露やカビの原因になります。
このため私は、(一般的に使われている相対湿度ではなく)空気中の水分量を直接あらわす「絶対湿度」で湿度管理をしており、
冬は、絶対湿度が(1立方メートルあたり)9グラムを下回ると加湿器をオン、11グラムを超えるとオフにしています。
これで乾燥に悩まされることなく、かつ結露もゼロのままです。
(※結露がゼロなのは、二重窓のついた高断熱住居であること、24時間換気も冬モードで動かしていることが前提です)
冬はずっと加湿器をつけているという方もあると思いますが、その際はぜひ「絶対湿度」を計測されることをお勧めします。
※そもそも「絶対湿度ってなに?」 「どうやって図ればいいの?」という方は、下記をご覧ください。
そちらでも紹介してますが、私の使ってる「絶対湿度を測れる湿度計」は下記です。夏の熱中症指数も計算してくれるので一年中つかえます。
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空気が乾燥しすぎるのは風邪やインフルエンザ、そして(おそらく)コロナにもよくないので、加湿器と絶対湿度計を買って、適度な湿度を保ちましょう。
なお文中のリンクはすべてアマゾンだったので、楽天で探したい方はこちらからどうぞ
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