この間、これを買ったら、すごい便利になったのでご紹介。
ラジオみたいですけど、これはテレビの音を離れた場所でも聞けるようにしてくれる手元スピーカーで、
本来は、「耳が遠くなってボリュームを相当に上げないとテレビの音が聞こえない」という高齢者のために作られてるものです。
耳が遠くなり、
・一緒にテレビを観てる家族がうるさくて困る
・近所迷惑になるほどのボリュームをださないと聞こえない
という高齢者にプレゼントしたら喜ばれるんじゃないかな。
といっても、私は他の目的のために購入したので、それはまた後で書きます。
★★★
部品はふたつで、テレビに接続する発信機と、その発信機から音声のみを受信して流してくれる受信機(手元スピーカー)のふたつです。
発信機はごく小さく、我が家のテレビにつけたところが下記。
サイズは10センチ×3.6センチ×1.9センチ。
テレビのUSB端子につないで給電し、テレビのイヤホン差し込み口から音声を取り込みます。
※USBの目的は給電のみです。なのでテレビにUSB差し込み口がない場合は、よくあるUSB-コンセントの変換タップを使うことで、壁のコンセントから給電すればOKです。
※テレビにイヤホン差し込み口がなく、代わりに赤と白のプラグを差し込む音声出力部がある場合は、そちらから音声を取ることも可能です。
※テレビ側の「音量設定」画面で、「イヤホンとテレビの両方から音声を出す」という設定にしないと、イヤホンを差した段階で、テレビ本体から音が出なくなるテレビが多いです。
受信スピーカーは下記。16センチ×10センチ×6センチくらい。
充電式ですが、こちらはコンセントにつなぐAC電源も付属してます。
本体についてるのは、ボリューム調整を兼ねたダイヤルスイッチだけなのでとてもシンプル。高齢者でも問題なく使えます。
で、私がこれを買った理由は、耳が遠くなったからではなく、「洗面室でグルーミングしながらテレビ音声を聞きたい!」と思ったから。
どういうことか?
まずは我が家の間取りをご覧ください。
赤い矢印のところがテレビで、赤い★をつけたところが今回、受信機スピーカーをおいた場所(洗面室)です。
上記のとおり、我が家には部屋がひとつしかなく、テレビは、ベッドからもソファからもデスクからも見える位置にあります。
超のつくテレビっ子の私は、リノベ会社に「どこからでもテレビが見える部屋にしてほしい!」とリクエストし、こういう部屋になりました。
これにより、朝起きたらベッドの上からテレビをつけ、夜寝る前も、映画やドラマを見ながら寝る、ということが可能になり、
ほんとーーーーにハッピー!
でも、もうひとつ「テレビが見たい」と思える場所があって、それが洗面室。
朝、ベッドでテレビを付け、ニュースを見ながら、スマホでメールをチェックするんですが、
その後は洗面室に移動し、トイレのあと、歯磨きや洗顔、スキンケアやヘアケア、着換え、洗濯と、けっこうやることがあり、長居するんです。
でも、間取り図をもういちどご覧ください。この場所だと、テレビの音が聞こえないんですよね。
朝聞くのはニュースなので、音声さえ聞こえればいい。
で、これを買ってみたら
↓
問題解決!!
洗面室でテレビニュース音声を聞いたり、テレビで流している音楽番組の音を聞いたりできるようになりました。
やったーやったーやったーまん! (古いやろ)
★★★
というわけで高齢者だけでなく、「家の、テレビから離れた場所でもテレビ音声を聞きたい!」という方には、役立つんじゃないでしょうか。
説明書によると30メートルくらいまで音声が飛ばせるようなので、キッチンとかトイレとか隣の和室とか、テレビのない部屋でもテレビ音声が聞こえるようになるんだよね。
我が家の場合、玄関ホールでパッキングとか荷物整理をすることも多いので、そちらでも使う可能性あり。
あと、イケアのビニールバックにでもいれればおそらく浴室にも持って入れそう(※自己責任で!)
というのも、長いスポーツの試合を観てるとき、「お風呂入りたいけど、入ってる間に大きくゲームが動くとヤだし・・・」と思って、なかなかお風呂に入れないコトもあるので、
そういう時には使ってみたいと思います。
とはいえ、みんなスマホがあるから、こんなもん要らないよね!?
はい。わかってます。あたしはスマホよりテレビな世代の人間で、家の中でスマホを持ち歩いたりしないんです。スマホでテレビを観ることもないし。
でも実は、こういう方にも役立つかもしれません。
↓
これ、しっかりテレビ見たいのに、リビング周りで子供達が盛り上がってる時のモヤモヤ解消になるかも✨ https://t.co/eYzMNrcI0z
— さぬきペンギン@高性能住宅マニア (@NSW23092) May 18, 2021
テレビの前でも試してみましたが、音声とのズレ(タイムラグ) もなく快適です。
★★★
さて、最終的に買う商品を決める前に、他の商品とも比較検討したので、それについても書いておきます。
まずはテレビとスピーカーのつなぎかた。
実はスピーカーとテレビを有線でつなぐ機械もあります。
5メートルくらいの有線コードがついてて、テレビにつなぐだけなので簡単かつ格安。
ですが、高齢者はコードにつまずきやすいので、できれば無線接続のマシンのほうがいいんじゃないかな。
★★★
無線でつなぐ場合も、いろんな方式があります。
こちらのパナのスピーカーは、Bluetoothで接続するタイプ。
スピーカーが小さくてかっこいいのですが、我が家の場合、洗面室の奥に置きたかったので、距離的にも(壁や建具など)障害物的にも、Bluetoothではやや心配でした。
でも同じリビングの中で使うだけなら、これのほうがスマートですね。
色は黒もあります。
★★★
こちらのソニーのは、2.4GHzの無線でつなぐタイプ。音声は光出力端子からも取れるみたいです。
受信機側にボリューム調節つまみだけでなく、オンオフスイッチやチャンネルボタンもついています。
テレビのリモコンより遥かにシンプルな操作面なので、耳元、手元にこれを置いておけばリモコンを使わなくて済む、と考えれば高齢者の方にはむしろ便利かもしれません。
ただし2.4GHzの無線は、キッチンなどでは他の家電と干渉するかもです。
ちなみに私の買った商品は、IoT機器に使われる 920 MHzの無線で発信機と受信機をつなぎます。これは障害物に強く、距離も最大30メートルまでつながるらしい。
今回は、ちょっと奥まったところまでテレビ音声を確実に飛ばすため、この方式の商品を選んでみました。
それ以外の違いとしては、
★ 受信スピーカーは、ACアダプターで給電するか、電池式か、充電式か
充電式や電池式はあちこち持ち運びやすい。
一方、一日中テレビを見ている高齢者の場合、すぐに充電が切れてしまう可能性があるので、ACアダプターも併用できるタイプがいいと思います。
★ 発信機とテレビの音声接続が、イヤホンジャックか、赤白ジャックか、光出力か
新しいテレビだと、光出力とイヤホンジャックがついてるんじゃないかと思います。
★ 発信機の給電が、ACアダプターか、電池か、USB給電か
といった選択肢(違い)があります。
その他の注意点として、テレビには「イヤホンジャックをさすと、テレビ自体からは音がでなくなる」テレビもあるようです。
一人暮らしの高齢者が使うなら、このスピーカーだけから音がでればいいですが、他の家族も一緒にテレビを観る場合、音はテレビとこのスピーカー、両方から出ないと困りますよね。
我が家のテレビの場合、「両方から音を出す」か「イヤホンをつないだら、イヤホンのみから音を出す」か、設定画面で選択できるようになっていました。
そして、このテレビの音量設定画面からは、イヤホンから出す音の音量レベルも変更できます。
スピーカーから出る音量はテレビ本体から出る音量とも連動するのですが、「テレビ本体から出る音量の方はあまり大きくしたくない」という場合もあると思います。
そういう時は、テレビ側の音量設定画面を開き、「イヤホンから出す音声のレベル」を高くすれば、イヤホンジャックから取っている手元スピーカーの音量だけを大きくできます。
受信スピーカーのボリューム調整と併せこちらも変更すると、かなり耳の遠い方でも聞こえる音量にできるんじゃないかと思いました。
商品のレビューを読むと「音が小さい」と書いている人がいますが、おそらくこのテレビ側の設定(イヤホンから出す音量レベルの変更)をしていないんじゃないかと思います。
以上、「テレビのない部屋でもテレビの音が聞きたい!」という方には、けっこう便利な商品だと思います。
色は黒と白。
テレビ好きの方はぜひご検討ください。