靴下やスリッパの裏が一日で真っ黒になる。床を歩くとフローリングがベタベタする。という方
それは「床が汚れてる証拠」です。
そしておそらく「床掃除の方法」を間違ってます。
まずは基本的なことから。
1.床の汚れの源はゴミとホコリとアブラ + このうち掃除機で除去できるのはゴミだけ
ゴミとは髪の毛、パンくず、紙切れ、ホコリの塊など、「目に見える、大きめの不要品」です。
一方、ホコリは一定以上の大きさになるまでほとんど目立ちません。
家具の裏にある「目で見えるまで大きくなったホコリ」はゴミ化していると言えますが、床をうっすら覆っているホコリは(集めれば大量ですが、そのままなら)通常あまり見えていません。
そしてアブラ。
こちらは「裸足で歩く人の足裏から出てきた脂」か「調理で浮游した油」で、後者は浮游後キッチンの床に落ち、その後、人の足裏にくっついて他の部屋に運ばれます。
言うまでもなく、ダイニングで焼き肉なんてしたら、すごい量の油が床に飛び散り、それが足裏について家中に運ばれます。
このように、床の汚れの源は「ゴミ」「ホコリ」「アブラ」の3つです。
くりかえしますが、このうち掃除機で除去できるのはゴミだけです。
このため「毎日、掃除機をかけている」が「掃除機をかける以外の床掃除はしない」人の家では、
・ホコリがアブラで固められて床の表面にこびりつき
・ベタベタし
・スリッパや靴下、足の裏がやたらと汚れる。ことになります。
床をきれいに保つためには、「掃除機でゴミを除去するだけでなく、ホコリとアブラを他の方法で除去する必要がある」ということを理解しましょう。
2.ホコリはフロアワイパーで除去する!
多くの人は「掃除機をかければゴミとホコリが除去できる」と考えています。
でも掃除機ではホコリの効果的な除去ができません。
なぜなら掃除機はスイッチを入れた瞬間から、床の上に積もってるホコリを風で吹き飛ばしてしまうからです。
吹き飛ばされたホコリは空中を浮遊し、数時間後にまた床にもどります。
いったん床から離れるので「ホコリもなくなった」気がするだけです。
実はホコリの除去には、風を起こさずホコリを絡め取る「フロアワイパー」のほうが圧倒的に効果的です。最近は黒のもでてます。
↓
似た製品はたくさんありますが、ホコリの除去なら花王の商品がベストでしょう。
モップは軽くてよく“しなる”し、シートも厚みがあり、大量のほこりや髪の毛をきれいに絡めとってくれます。
ここで大事なのが順番。
「フロアワイパーは、掃除機より前に」かけましょう。
先ほども書いたように、掃除機を動かすと床の上のホコリが空中に舞い散ります。
空気中に舞い散ってるホコリを掃除機で吸い取るのは不可能です。
ちなみに床のホコリは、人が歩いただけでも舞い上がります。そして数時間かけて床に落ちます。
だからフロアワイパーをかける最適なタイミングは、次のふたつです。
・朝起きてすぐ
・外出から戻ってすぐ
・窓を開けずにかける(窓を開けるのは掃除機をかけるときだけでいい)
つまり、
「その前の数時間、誰も家の中で動いていない」ときがフロアワイパーをかける(ホコリを除去する)ベストタイミングなんです。
特に花粉症の人は、ベッドのすぐそばにこのモップを置いておき、朝起きたらトイレにいきながらモップをかける、洗面所に移動しながらモップをかける、というようにすれば、床におちた花粉を朝イチで除去できます。
朝から“はっくしょん!”状態になってしまうのは、歩き回ったり掃除機をかけたりすることで床の花粉を舞い上がてしまうからなんだよね。
花粉もホコリも、「舞い上げず、吹き飛ばさず、床の上に落ちてるときに一網打尽!」が原則です。
ただし、毛足の長いカーペットを敷いている場合は話が別。この場合はほこりも掃除機でないと取れません。
毛足の中に入り込んでるホコリを掻き出す(吸い出す)には動力が必要だからです。でもフローリングやフロアタイルのホコリには掃除機よりフロアワイパーのほうが向いてます。
次に、掃除機をかけるベストタイミング。こちらは
・ゴミが目立つとき、です。
我が家の場合、朝はフロアワイパーだけで掃除機はかけず、「髪の毛を乾かしたり、ブラッシングした直後」や「朝食にパンを食べた直後」に、ごく狭い範囲だけ掃除機(スティッククリーナー)をかけます。
ゴミが落ちた場所、目立つ場所だけなので、ごく局所的で時間も30秒とかです。
ちなみに「先にフロアワイパーをかけてから掃除機」という順番にすると、掃除機のヘッドの化繊ローラーも汚れなくなります。
あそこ、掃除しにくいし、汚れたまま使い続けると汚れを部屋中に拡げてしまうので、掃除してるつもりが逆効果になります。
3.アブラは固まる前に床用ウェットシートで拭き取る!
ゴミ、ホコリと比べてもやっかいなアブラ。
私は裸足では歩かないので、我が家のアブラ汚れは大半がキッチンの調理からでたものです。
なので我が家では「キッチン専用のスリッパ」を使っており、キッチンから出るときはこのスリッパを脱ぎます。
こうすれば、調理中に浮游してキッチンの床に落ちたアブラを他の部屋に持ち込むのを防げます。
実はこれを徹底するだけで、キッチン以外の床のベタベタはかなり減るんですが。
子供など家族が多い場合、彼らが冷蔵庫に飲み物を取りに来る際、わざわざ「キッチン専用スリッパ」を履いてくれたりしないですよね。
そこで、家族の足裏について他の部屋の床に運ばれたアブラは別の方法で除去する必要があります。
ここで役に立つのが(花王のモノより力を入れて床掃除ができる)3Mのフロアモップです。
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上がマイクロファイバー用のモップ、下が通常のシート用(ドライとウェットが使える)モップです。私は下のを愛用。
↓
3Mのフロアワイパーは花王のクイックルワイパーに比べて柄がしっかりしており、しならず、力を入れた拭き掃除が可能です。
ホコリをとるには、軽く”しなる”花王のクイックルワイパーが最適ですが、
アブラを拭き取るには、力を入れて床を擦れる3Mのモップのほうが効果大です。(もちろん、しゃがみ込み、手で拭き掃除をするのがベストだとは思いますが・・・)
3Mのモップには2種類あります。マイクロファイバー用とウェットシート用。
我が家は焼き肉もしないし裸足でも歩かないため、床のアブラ汚れは最小限。なので使い捨てのウェットシートで十分です。
が、「複数の子供が裸足で走り回る」「焼き肉や揚げ物や炒め物が多く、キッチンがリビングと一体化している」ような場合は、マイクロファイバーで掃除するほうがパワフルかな。(ただしマイクロファイバーのパッドは使い捨てではないので洗濯が必要)
なお、アブラを取るには「水」だけでふくのではなく「アブラをとる成分」が含まれている床用ウェットシートを使うほうが効果的です。
我が家でも様々なメーカーのを試してみましたが、花王でも3Mでもなく、下記がベストというのが現時点での私の結論です。
ウェットシートで床を拭くのは、夕食後など「キッチンでアブラ料理をしたあと」「一日中あるきまわったあと」がいいです。
このタイミングなら、ウェットシートだけでもアブラは(ある程度)とれます。
が、一日たつとアブラは固まります。つまり、それだけ取れにくくなってるんです。
そして数日たつと・・・足裏でわかるくらいベタベタしはじめたら、家庭用洗剤をつけないと汚れが取れなくなってしまってます。
洗剤(界面活性剤)を使うと二度拭きが必要になり、それはかなり面倒なので、できるだけ「料理のあと」「一日の最後」(夜の入浴の直後や、子供が寝た後など)にささっと床用ウェットシートで床を拭いてしまいましょう。
まだ固まっていない段階なら、それだけでもかなりきれいになるのでね。
<まとめ>
・ ホコリはフロアワイパーで除去する。ベストタイミングは朝イチや、外出から帰宅した直後
・ ゴミは掃除機で除去する。パンを食べた後やドライヤーの使用後など「ゴミが目立つとき」だけ局所的にかける
・アブラはウェットシートかマイクロファイバーで拭きとる。翌朝まで放置するとアブラが固まるので、一日の活動が終わった夜に拭く。特に、焼き肉をした後は、直後、歩きまわり始める前に拭きましょう!
このように「掃除機ではゴミしかとれない」という事実と、「それぞれの掃除のベストタイミングや最適な道具が異なる」ことを抑えれば、日々少しの時間で、大掃除が不要になるほど床はきれいになります。
我が家の場合、
・朝:家中をドライのクイックルワイパー 10分
・日中適宜:掃除機 30秒 × 3回(3カ所)くらい
・夕食後:ウェットワイパー 10分
が日課となっています。
毎朝フロアワイパーをかけることで、床の上のホコリが一日でどんだけ積もるものか、改めて理解できました。
今まではアレをすべて一日かけて靴下とスリッパで拭き取ってたわけで・・・これでは靴下(もしくはスリッパや足)の裏が汚れるはずです。
なお、個人的に「ホコリは花王のモップとシート」、アブラ汚れには「3Mのモップと3Mのマイクロファイバー」か「3Mのモップと、ウェーブのウェットシート」の組み合わせが最強だと思います。
以上、ぜひお試しくださいな。
ここまでの画像はすべてアマゾンへのリンクだったので、楽天へのリンクも載せておきましょう。
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