フタ型スーツケースの勧め

<2025.10更新>

海外旅行の際、日本人の多くが真ん中でパカッと開く「両開きタイプのハード・スーツケース」を使ってますよね。

おしゃれ系の人に人気のリモワもハードタイプの両開き。

私も20代のとき、最初に買ったスーツケースがこのタイプでした。

でも!

その後は、ずうっっーーーーーと、フタ型のスーツケースを買い続けています。

理由はずばり。「フタ型の方が、遙かに使いやすいから」です。

フタ型とは、長方形の箱にフタがついた形のスーツケース。
NYのカバン屋さんや欧米人の多い空港だと、このタイプのほうがメジャ-。

旅行中にそれを見た私は「あっちのほうが、圧倒的に使いやすいじゃん!」と気がつき、それ以降、10個以上、買い換えてきたスーツケースのすべてがフタ型となっています。

これまでにいろんな「フタ型スーツケース」を使ってきました。

たとえば下記は、左がイタリアの BRICS 、右はキプリングで、どちらも以前に使っていた私物です(現在は発売されていません)。

フタ型で使いやすいですが、当時は車輪が 2輪タイプだったので、(今、主流の 4輪タイプより)ひっぱるのに力が必要でした。

そこで、ネットで取り回しのラクな4輪キャスターでストッパー付を探し、下記を購入。
これは 5年超にわたり、2回、買い換えて使いました。めっちゃ使いやすかったですね。

★★★

ところでなぜ、フタ型のほうが使いやすいのか?

1.開けた時に必要になる床面積が、両開きタイプの半分!

ホテルの部屋は狭く、ふたりで旅行すれば一部屋にふたつのスーツケースが持ち込まれます。

なのに両開きのハードケースは開くと倍の大きさになり、床を大きく塞いで、ただでさえ狭い部屋をより狭くしてしまう。

出発前に自宅でパッキングする時だって、やたらと場所をとりますよね?

でもフタ型なら下記の写真(上記とは別の私物)のように、壁にフタを立てかければいいのでとてもコンパクト。

ちきりん私物。中型。ちょっと入れすぎですが・・・

家でパッキングするときも、ホテルで開けて使うときも、必要な床面積は両開きスーツケースの半分です。

両開きタイプって、欧米ホテルの部屋についてるスーツケース台にも置けないでしょ。

だからしかたなく床にスーツケースを置き、しゃがみ込んで荷物を出し入れすることになります。それ、腰に負担かかりません?


しかも、

2.フタ型のほうが、パッキングがラク!

フタ型だと収納部はハコなので、上から放り込み、最後にフタをして終わりです。深さが倍あるから大きなものも入れやすい。

ちょっと考えてみてください。

スーツケース以外の収納グッズで、あんな面倒な方法で収納するものは世の中に存在しないでしょ?

両方に入れて閉じてあわせるなんて、ものすごい不自然な収納方法なんです。


3.フタ型なら、閉めるのもめっちゃラク

床置きの両開きのスーツケースの片側(=めっちゃ重い)を、「よっこらしょ!」と持ち上げ、苦労しながら閉めている人を見ると、

「いったいなんで、そんな使いにくいモノが売られてるの?」って思います。

足を踏ん張って片側を持ち上げるのはみっともいい格好ではないし、指を挟むと痛いし、腰の悪い人や高齢者には負担も大きいです。

動かす側にいれたモノがズレるし、一度閉めてから、入れ忘れに気づいた時の大変さには涙がこぼれます。

閉めるのが面倒なため、連泊の際“ついつい面倒くさくて”開けっ放しにする人が増え、盗難の元になったりもします。


4.外側ポケットが超便利!

フタ型のスーツケースはソフトタイプのものが多く、外側にファスナーポケットが付いているものが大半です。

このためパッキングが終わって鍵を閉めた後でも、傘、雑誌や(小さくたためるユニクロの)ダウンなど、ちょっとしたものをさっと収納できます。

空港行きのバスに乗る前後に、手荷物の中から不要なもの (=旅行最終日の観光に使った傘とかガイドブックなど)を手間なくスーツケースに移せる。

ほんとーに便利です。


5.強度も安全性も問題ありません

ソフトケースの場合、心配なのは強度だと思いますが、あまり関係ないです。

いくつものスーツケースを使い尽くした私の経験では、スーツケースが壊れるのは、
・車輪
・持ち手(伸縮するところ)
・鍵や閉める部分の細かい部品
が大半です。


長く使っていると、ハードタイプは傷がついたり凹んだりするし、ソフトタイプは表面(の生地)がほつれてきます。ですが、いずれも穴が開くほど壊れることはありません。

てか、その前に車輪や持ち手など、別の部分が壊れて使えなくなるんです。だから頑丈さのために「ハードでなければ」と考える必要はありません。

中に入れたものの壊れやすさも、「その壊れやすいモノをどう梱包したか」が重要なのであって、一番外側がハードでもソフトでも関係ないです。

「盗難が怖いからハードケース」という人も多いのですが、これもナンセンスです。

最近はどちらのタイプも、同じ鍵(万能合い鍵が存在する TSA 対応ロック)がついてるし、ソフトタイプのスーツケースだって、ナイフやはさみで切り刻めるようなヤワな素材ではないからです。

★★★

私は旅行の頻度が高く、スーツケースは 3年ごとくらいに買い換えています。つまり人生で、すでに10個以上のスーツケースを使ってきました。

そんな私が(2025年時点で)スーツケースを選ぶ条件は、次のふたつです。

1.フタ型であること

2. 4 輪タイプで、ストッパーが付いてること

フタ型のは最近どんどん増えていますが(当然だよね! こっちのほうが遙かに使いやすいのだから!)、2番目の「ストッパー付き」はまだまだ少ないですね。

このストッパー付き、本当に便利、なぜなら空港に向かう電車の中でも、キャスターストッパーがついてるとまったく動かない。手を離しても安心なんです。

重いスーツケースが動かないよう手で押さえておくのは、けっこうな重労働でしょ。なので、このふたつの条件は譲れないのです。

★★★

ここで具体的に(今の時点で)お勧めのスーツケースをふたつほど紹介しておきます。

ひとつがこちら。フタ型、ストッパー付き、ソフトタイプで、外型にポケットが複数ついています。私はこれを2回、買い換えて使ってました。

↑アマゾン

(このエントリを読んで、糸井重里さんもこのスーツケーを買ってくださったらしく、とても使いやすいとおっしゃってくださいました。お役に立ててよかったですー!)

↓楽天の同サイズはこちら

ちなみにこちらのスーツケースには(上記以上に)巨大なモノもあるので、サイズはしっかり確認して購入してください。詳細サイズは、こちらのページの真ん中あたりに表として、縦・横・奥行きが明記してあります

敢えてこの商品の難点を挙げるとすれば、見かけが地味ことかな。港で間違ってピックされるのが心配な方は、カラフルなスーツケースベルトやタグを付けておきましょう。

あと、壁にフタを立てかけた時、中仕切りが落ちてくるのが難点。でもこれは、もう一つの中仕切りにクリップで留めれば防止できます。


★★

もうひとつのお勧めはこちら。こちらも一度買い換えた上、現在も利用中。


ペコペコの薄い素材ですが、一応ハードケースの部類に入るのでしょう。

チャック開閉式で、通常のスーツケースのように真ん中で両開きにして開けることもできますが、フロントオープンといって、いちばん上の薄いフタ部分のみでも開閉が可能。

ここだけを開けると、フタ型スーツケースとして使うことができます。キャスターにストッパーも付いてます。

ただし外部ポケットはないので、その点はひとつめに紹介したモノのほうが便利。

あと持ち手のラバー部分の素材がいまいちで、(3年で買い換える私は問題ないのですが)長く使ってると劣化してきます。

ただし、こちらはシルバーや赤もあり、わりとオシャレ。小さいサイズもあります。

★★★

あと私は、こちらの少し小さめのキャリーも持っています。国内外の4泊~5泊くらいの旅行だとこのサイズを使っています。

とても軽くて取り回しもよいです。ただしキャスターのストッパーはついていません。

下記ですね。

ちきりん私物。中型。ちょっと入れすぎですが・・・

★★★

以上、まだまだ「両開き」タイプのスーツケースが多い日本のカバン売り場ですが、最近はどんどんフタ型が増えてます。

実は、超メジャーなスーツケースメーカー、サムソナイトからも、フタ型として使えるスーツケースがようやく発売されました!
ようやく日本でもフタ型のよさが理解され始めたのかもしれません。

キャスターストップもついてます。大中の2サイズで、黒とシルバーの2色展開。
ただし外部ポケットはなし。そしてお値段は 9万円以上。マジ? 

旅行の多い私は「スーツケースは消耗品」と割り切っているので、5万円以上の商品は、ちょっと買う気がしないです。

といってたら、サムソナイトがいよいよ「布型、リーズナブルな値段のフタ型スーツケース」を発売しましたー!

ただ、こちらはキャスターロックはついてないみたいに見えますね。

★★★

いずれにせよ、旅行回数の多い人、そして、「やっぱり使い勝手が大事だよね」と思われる方は、ぜひ一度、フタ型タイプをご検討ください。

ではみなさま、よいご旅行を!


 そんじゃーね


★以下、追記★

私がもうひとつ、重宝してるのが下記。めちゃくちゃ「ちゃちい=安物!」の持込み可能サイズのキャリーです。

a.r10.to

上記ページをみてもらうとわかりますが、こちら、折りたたみ式で、車輪を外すとかなり薄くなります。
そしてこれ、上記で紹介した(ふたつめの)スーツケースの中にすっぽり入るんです。

私は、こちらを「機内持込み」用のキャリーとして使っています。最近は巨大なハブ空港が多く、ガジェットなど持込み荷物も重くなりがちなため、空港の中で荷物を持ち歩くだけでも疲れますよね。キャリーで転がして移動できると、肩にかけて持つよりかなりラクなので。

なお、自宅から空港までは、こちらを大きなスーツケースにいれて移動、空港についたら取り出し、大きい方だけ預けてこちらは機内持込み。
目的地のホテルについたらまたこちらは大きなスーツケースにいれちゃって移動。旅行中のちょっとした移動のときはスーツケースをひとつにしちゃえます。
そして、帰国のときだけまた取り出して使用。

「機内持込みにもキャリーを使いたい。でもスーツケースがふたつになるのは困る」という方にお勧めです。

★★★

<リンクまとめ>

その他、アマゾンでいろいろ探してみたい方は下記からどうぞ。

写真で見ると大きそうでも、中には小さめの(機内持ち込み用の)小型キャリーも含まれているので、買う前にしっかりサイズを確認しましょう。

→ アマゾンのソフト・スーツケースの検索結果


http://d.hatena.ne.jp/Chikirin+shop/